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さして意味なし、面白くもなし

オルカを失って出来た運営方針!

アドベンチャーワールドは、今年で開園40周年だそうです。
私は、通い始めて丸10年を迎えたばかりですので、その歴史の4分の1ほどを楽しませてもらったことになります。

40年を迎えて社長さんがマスメディアにインタビューを受けた記事が2つほど目に入りましたが、今の運営方針がオルカを失ったときのトラウマから生まれたのだということが分かりました。

2005年にオルカを失ったあと、集客が落ち込み、経営的な打撃をいくらか受けたようです。
1種類の動物がいなくなっただけで、年間で20万人以上の来園者を失うとなると、その厳しさも分かるような気がします。

「パンダだけでなく、様々な動物に焦点が当たるようにしていく」というのが、運営方針だそうですが、その中身は、「スターに頼らない」ということのようです。

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社長さんの言う「スター」とは、「儲かる動物」ということなんでしょう。

今だと、ジャイアントパンダとマリンライブをしているイルカとオキゴンドウでしょうか!?

パンダは、両親パンダの高齢化もあり、出産ブームも打ち止めの気配もありますし、イルカとオキゴンドウは新たな個体を受け入れることが繁殖以外では困難な状況のようで、今後も継続していくことに大きな課題となっているようです。

このうちひとつが無くなるだけで、集客力が相当落ちるであろうことは容易に分かりますし、危機感を抱くこともよく分かります。

ただ、運営方針を読み替えて、『儲かる動物に頼らず』、『儲からないと思っている動物で儲ける』というのは、いささか無理難題ではないかと思うのは気のせいでしょうか?

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動物園での「スター」というのなら、客の立場からもあります。
「見たい」、「知りたい」、「触れ合いたい」という気持ちになり、それを叶えてくれる動物たちです。

「見たい」だと、出来る限り近くで見たいと思うし、「知りたい」だと、世話をしている飼育員さん並に知りたいだし、「触れ合いたい」だと、そりゃアカンやろうというところまで触れ合いたいものです。(笑)

それが出来る動物たちが、ある意味客にとっての「スター」となるわけです。

「見たい」の期待に応えてくれる一例が、行動展示ですか?
野生の状態に近い行動を見せてくれるように展示場を工夫しているところも増えてきたようです。
これは、「知りたい」にも繋がっていく事例です。
また、どうせ寝てるにしても、工夫された角度から見られると嬉しいものです。

実は、あれだけ敷地があるのだから、モモイロペリカンの飛翔を見られるように展示場を工夫してくれないかと常々思っています。
神戸どうぶつ王国では、その飛翔が見られますが、やっぱりカンちゃんに飛んでもらいたい。(笑)
実際は飛び慣れてないので、飛べるようにしても、事故るだけかも知れないけどね。(笑)

「知りたい」の最たるものは、個体識別ですかね。
姿を見ただけで、名前が分かり、性別や年齢、性格などを知っているというのは、ただ、見るだけよりも楽しさが倍増するものです。
それを知らない動物がどんだけカワイイ演技をしたとしても、他人の子供を見るようなもので、すぐに興味が薄れますけど、いろいろ知っているとまた見たいと思うのではないかと思います。
私の場合、いっとき、モモイロペリカンのカンちゃんに個体識別をされていたので、個体識別をして可愛がってもらえる動物の気持ちも分かるような気がします。(笑)

「触れ合いたい」は、動物に負担の少ない方法で、とにかく触ってみたいというものです。
「CLUB AWS」特典で、ライオンの赤ちゃんを15分ほど抱っこ出来る時間をもらえたのが至福のときでしたし、シロサイのマックくんの背中に乗れたのも良い思い出で、展示場の外に出て、おやつを食べてくれたコツメカワウソのカボスちゃんは忘れられません。
動物とのふれあいには、高い調教力も必要だと思うので、飼育員さんが技術を身に付けるのは大変でしょうけど、再び、その機会に恵まれたらと思います。

最後に、社長さんの言葉の揚げ足をとるわけではないですが、スタッフさん、特に飼育スタッフさんには、客に近い立場ではなくて、動物に近い立場で、客に接して欲しいものです。
あと、マリンライブを単なる見せ物では社会に認めてもらえないだろうと仰るのであれば、たぶん私だけかも知れませんが、今のマリンライブは、『見せ物』そのものに見えていることだけ、ここに書いておきます。

ちょっと書き過ぎだな!(笑)

by speed-swing | 2018-04-18 19:25 | アドベンチャーワールド